初期の仏教では、経典は口承で伝えられたために書写は行われていませんでした。 しかし法華経の法師品(ほっしぼん)のなかに、『若し復人有りて妙法華経の乃至一偈を受持し読誦し解説し書写し、、、』と写経の重要性が説かれていることから、紀元前200年頃には仏教修行の一つとして説かれたと考えられます。
中国では南北朝や隋、唐の時代が写経の全盛期であり、白鳳、奈良時代の日本にも影響したと言われています。
写経の心構えは謹しんで厳粛に行うことです。誤字や脱字のないように努めるだけでなく、体を整え、呼吸を整え、心を整え、そして身心を清浄にして写経するところに本当の功徳があります。 まさに真言密教でいわれる身、口、意の三密修行に通ずるものです。
①用紙・・・一般的には1行17文字で書きます。
②筆、墨、硯、文鎮
③塗香
④浄水
⑤覆面瓠
願興寺本堂にて写経される方のために、上記①から④については用意してあります。
『覆面瓠』は紙で作ったマスクのようなもので、息を文字にかけないためです。
般若心経(262文字)が一般的ですが、1時間半位要します。 真言宗の代表的お経である理趣経を百字に要約した百字偈文(100文字)もよいと思います。
その他入門書が沢山市販されておりますので、参照されることも結構ですが、まず気楽に始めてみてはいかがでしょうか。
ご自身で準備された用紙で写経奉納される場合は、500円でお受け致します。本堂にて写経される、或いは当院より用紙を郵送する場合は、1000円申し受けます。 いずれの場合も、ご芳名を奉加帳に永くお伝えいたします。
問い合わせ先
施薬山悲田院 願興寺
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